大賞 森内奈穂子 一人遊び シロツメクサの 冠が 白髪に変わり ふるさとを想う |
佳作 小山肇美 年老いて 母の言葉は まっすぐに 父の言葉は よく選ばれて 佳作 老月良一 列車の中 ふるさとへの 三時間 ゆっくりと やさしい顔になる |
佳作 松谷國彦 ふるさとの 嬉しきことは 逢う子も 逢う子も 挨拶をする 佳作 藤本亜矢子 憎んだ けれど 捨てられなかった 本当の雨は 古里だけに降るから |
佳作 高望正夢 祝の座配は できましたか 鬼やんまが 見まわる 故郷の寄合所 |