大賞 伊波伊久子 季節を重ねるごとに なお くっきりと 縁取られる その日 |
佳作 西村万佐子 もっと早く 出会えてたらと 決して やさしくはない 言葉 佳作 井上澄子 あなた 天から 見えますか 思い出の この山の頂が |
佳作 松川四郎 ハローワークの 片隅で 冬をめくっている 勇者たちの 指、指、指 佳作 小川淳子 まぶしそうに 見つめてくれたね ママが君に伝えた 初めての言葉 「あなただったのね」 |
佳作 藤田千鶴 私だけが 知っている 今朝の水たまりに 映っていた 雲のこと |